なんでもない光のなかで
洗濯機が回る音、
少しだけ焦げたトーストのにおい、
お気に入りじゃない靴を履く朝。
ぜんぶ「いいこと」ではないけれど、
「悪いこと」でもなくて、
それが思いのほか、愛おしかったりする。
ほんとうに大切なことは、
いつも「どうでもよさそうな顔」で隣にいる。
たとえば、ちょっとだけ冷たい風とか、
買ってきたまま飲んでない紅茶とか。
誰にも言わない、
誰にも気づかれない瞬間の中で、
私のなかの「好き」が ひっそり灯る。
特別な日なんてこなくていい。
ただ、今日みたいな日が、
そっと続いてくれたら、
それで充分だったりする。
― ひかりの粒のなかで
またポエム書きます。それではさようなら